ブドウ糖が集まってできたβグルカン
βグルカンとは、あたかも単一の化合物を示すように思われますが、実際にはかなり曖昧な集団に対して何となく与えられた名称です。グルカンといえば、グリコーゲン、デキストラン、セルロースなどがその代表です。

単糖体であるブドウ糖（グルコース）が、たくさん鎖状に繋がってできたものを多糖体（グルカン）と言います。グルカンは構造により、大きく分けてα型とβ型に分かれ、さらに細分化された中に「βグルカン」が存在します。

同じβグルカンでも注意が必要
βグルカンには、その結合によって、β（１−６）、β（１−４）、β（１−３）などがありますが、その中でβ（１−４）グルカンはセルロース（紙）のことです。

βグルカンが含まれているからと言ってもβ（１−４）が多ければ、それはほとんど意味のないことになります。要するにβグルカンが多いからといって必ずしもよいとはいえないのです。

高分子多糖体は吸収されない！？
高分子多糖体は、高分子であることから分子量が大きく、人間の体内では消化するのが難しいため、そのままではせっかくの栄養素も吸収されにくいのです。

その為、βグルカンを含む健康食品などでは、体内に吸収されやすくするために、低分子化したり、高分子多糖体をバラバラにしたり、といった処理を施しています。

βグルカンにはすごいパワーがある！？
近年キノコ類の食品に、ガンを抑制したり、抗ガン作用があると言われていますが、キノコに含まれるこのβグルカンに、免疫力を高める働きがあるということがわかってきています。

βグルカンが直接ガンに働きかけるのではなく、βグルカンの働きによって人間本来の免疫力が活性化され、免疫力によりガンの抑制や抗ガンに繋がっていると言われているのです。

また、ガンだけではなく、免疫力を活性化しますので、免疫力の低下や、免疫機能の異常などからくる、いろいろな生活習慣病やアレルギーなどの予防や改善にも期待されています。

いろいろな「きのこ」があるけれど・・・
免疫力活性化として、多くの方が知っておられるのが、「アガリクス」だと思います。
他にも「ハナビラタケ」や「レイシ」などあり、また最近では「チャーガ」が注目されています。
数多くあるキノコ類の中でも、「メシマコブ」にはβグルカンが豊富に含まれています。